ペットの保険のコラム

ペットの保険のコラム 外耳炎って?

外耳炎って?

ペットの保険のコラム 外耳炎って?

目次

    どんな病気?

    外耳道(耳の穴)とその周辺に起きる炎症です。

    体質や耳の形状、細菌の過剰な増殖や寄生虫の感染などのさまざまな原因によって、この外耳道の代謝がうまくいかずに炎症を起こしてしまうことで発症します。

    主な原因

    耳道の大きさ分泌物の量・質などには個体差があり、外耳炎を起こしてしまう原因もさまざまです。

    細菌真菌

    体質や体調、耳の形状などにより、耳垢が多く溜まってしまったり、湿気がこもったりしたときに発症しやすく、耳道に溜まった耳垢に細菌や真菌が増殖し、炎症を起こします。スコティッシュ・フォールドやアメリカン・カールなど折れ耳の猫では、特徴的な耳の形状から、耳垢が外に出にくかったり、耳道に湿気がこもりやすかったりするので、定期的に耳のチェックをするようにしましょう。

    寄生虫

    ミミダニ(耳ヒゼンダニ)という寄生虫の寄生が原因となります。耳の痒みが強く、黒っぽくバサバサした耳垢が大量に出ることが特徴です。ミミダニは感染力が強いため、多頭飼育の場合は全頭治療を行うことが望ましいです。

    アレルギーや異物の場合

    体質的にアレルギーがある場合にも、耳道の炎症を起こすことがあります。また、耳の中に小さな植物の種子などの異物が入って耳道内に留まってしまった場合に、異物が耳道を刺激して炎症を引き起こしてしまうこともあります。

    症状

    ●耳をかゆがる・痛がる、赤みがある
    ●耳から悪臭がする、耳垢が出る など

    耳の痒みや痛みのために、猫が首を振ったり傾けたりする仕草や、後肢で耳を引っ掻く仕草がみられます。耳を頻繁に掻いている様子を直接見ることがなくても、猫の頭をよく見ると、耳の付け根や耳に近い額のあたりに引っ掻いた小さな傷が複数見つかる場合もありますので注意しましょう。

    治療

    原因によって治療法は異なります。一般的に汚れがひどい場合には耳道内の清浄を行うことが多く、その後、点耳薬などで治療を行います。耳ダニが原因の場合は駆虫薬を使用し、アレルギーなど基礎疾患がある場合はその治療も行います。こうした治療によって、急性の外耳炎の場合10〜15日、慢性化した場合は2ヶ月程、完治するまでにかかってしまうことがあります。

    予防法

    外耳炎を予防するには、耳を清潔に保つことが何より大切です。耳のにおいや汚れ、赤みの有無など、耳の観察を習慣づけるようにしましょう。その他、屋外から戻った際には、種子などが耳についていないか、雨などで濡れた状態になっていないかなども確認しましょう。
    耳のお手入れを行う場合は、コットンなど軟らかいものを指にまきつけて、耳の入口をそっと拭き取ります。ごしごしと強めに拭き取ったり、綿棒で耳の奥まで掃除をするのは、かえって耳を傷つけてしまうおそれがあるので自宅では行わないようにしましょう。

    注:この記事は、アニコム損害保険株式会社が提供する「アニコムどうぶつNEWS_2025年7月号」の内容です。
    取扱代理店:パナソニック保険サービス株式会社
    引受保険会社:アニコム損害保険株式会社

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